サッカーで体の軸を作ると、プレーはどう変わるのか

サッカーで体の軸を作ると、プレーはどう変わるのか 体の使い方(基礎)

サッカーの競り合いで、相手がぶつかってきた瞬間に息子がぐらっと倒れる。そんな場面を、ベンチから見ていたことはないでしょうか。

ボールを持っていても体を入れられてすぐ奪われる。後半になると足が止まって、動き出しが遅くなる。「あの子はどうして倒れないんだろう」と思いながら、毎週見守っているお母さん、けっして少なくないと思います。

「体幹を鍛えなさい」とコーチに言われてプランクを毎日やらせてみたけれど、何週間経っても試合での当たり負けは変わらない。こういう声もよく聞きます。筋力の問題だけではないのかもしれません。

この記事では「体の軸」という視点から、サッカーのプレーがどう変わるのかを整理してみます。体験談の創作や根拠のない数字は一切使っていないので、現時点での参考情報として読んでいただければと思います。

そもそも「体の軸」ってなんだろう?

体の軸とは、「動いても体の中心がブレない状態」のことです。

走っても、ターンしても、ぶつかられても、体の中心がどっしりと安定している。そういう状態を「軸がある」と呼んでいます。体の中に何か芯が入っているという意味ではなく、体の使い方のことです。

現代の子どもたちは、デスクや椅子での生活が長くなった影響もあり、体の中心を使うより手足だけで動く癖がついていると言われます。筋力があっても、体の使い方の土台が整っていないと、サッカーの場面では思ったように動けないことがあります。

サッカーで体の軸ができると変わる6つのこと

親が試合を見ていてよく気になる場面を、順番に挙げてみます。いずれも「軸があるとこうなった」という声を参考に書いています。

ぶつかられても踏ん張れるようになった

体をぶつけ合う場面(コンタクトプレー)で倒れやすい子は、体の中心ではなく足だけで踏ん張っているケースが多いと言われます。体の軸が安定してくると、相手とぶつかる瞬間に重心が崩れにくくなり、「当たりに強くなった」「体を入れられても粘れるようになった」という声が出てきます。

筋肉で押し返すのではなく、どっしりとした土台があって倒れない、というイメージです。

キックやシュートが安定してきた

蹴り足の振りは、軸足の安定がすべてです。軸足がブレると蹴り足の軌道もズレるので、シュートの精度が落ちます。体の軸が整ってくると、軸足を地面にしっかり入れられるようになり、「キックが安定してきた」という事例があります。

試合で狙ったコースに蹴れる場面が増えた、という子もいるようです。

切り返しと一歩目が速くなった

方向転換のとき、体の軸が整っていないと重心の移動にロスが生まれます。ワンテンポ遅れる感じです。軸が安定してくると、次の一歩を素早く出せるようになり「切り返しのキレが出てきた」という変化を感じた親御さんもいます。

スピード自体は変わらなくても、動き出しの鋭さが変わると試合の印象は大きく変わります。

ドリブル中に顔が上がるようになった

上体がブレているとバランスを取ることに意識が向いてしまい、周りを見る余裕がなくなります。体の軸が安定してくると、ドリブルしながら顔を上げる場面が自然に増えてきます。

目線が変わると、プレーの幅が広がります。「前を向けるようになった」「パスの選択肢が増えた」という声もあります。

後半までバテにくくなった

余計な力みが多いと、同じ動きをしていても疲労の蓄積が早くなります。体の軸が通った状態で動けると、必要なところだけに力を使えるようになり「後半になっても足が止まらなくなった」という声が出てきます。

特にトーナメントや2試合続く日には、差が出やすいと言われます。「うちの子、試合の終わりになるとがくっとなるんです」と感じているお母さんにとっては、気になる変化かもしれません。

着地や踏ん張りの負担が偏りにくくなった

体の軸が不安定だと、着地や踏ん張りのときに特定の場所にだけ力がかかりやすくなります。軸が安定してくると、体全体で力を受けられるようになり、一か所への負担が偏りにくくなります。

この「負担の偏りにくさ」は、次に書く怪我や故障の話にもつながっていきます。

怪我や故障の予防にもつながる

どのスポーツにも、その競技ならではの故障があります。野球なら野球肘、サッカーでも、膝に負担が出やすいオスグッドや、股関節まわりのグロインペイン、足首をひねる怪我などをよく聞きます。こうした故障の多くは、体の一部分にだけ力が集中することがきっかけになりやすいと言われます。体の使い方にクセがあると、本来は全身で受けるはずの力が、膝や足首といった弱い場所に偏ってしまうからです。

体の軸が整って全身をバランスよく使えるようになると、一か所に負担が集中しにくくなります。その結果として、故障や怪我の予防につながったという声があります。

怪我や故障のいちばんつらいところは、練習ができなくなることです。数週間休んでいる間に、まわりの子はどんどん先へ進んでいく。ぐっと悔しい思いをする子もいます。状態によっては、好きなサッカーを思うように続けられなくなることもあります。だからこそ、痛めてからではなく、痛める前に体の使い方を整えておくことが大切だと考えています。

成長期の子どもほど、早めに土台を作るメリットが大きい

小学生から中学生にかけての時期は、体の動かし方の癖が根付きやすい時期です。力が弱いうちに変な癖がついてしまうと、体が大きくなってからでも修正が難しくなることがあります。

追い込む前に整える。これが成長期の子どもにとって一番の近道だと、体の専門家たちが言います。

筋力強化や走りのトレーニングをやりながら、同時に「体の使い方の土台」を作っておくと、積み上げたトレーニングの効果が体に反映されやすくなります。上に乗せるものより、土台が大事という話です。

筋トレやスピード練習と何が違うのか

体幹トレーニングとの違いが気になる方も多いと思います。一般的な体幹トレーニングは、腹筋や体幹の筋肉を「固めて」体を安定させようとするアプローチです。これは効果的な方法ですが、固めることに頼ると試合中に余計な力みが生まれやすくなることもあります。

体の軸というのは、固めるのではなく、「余計な力を抜いた状態で中心が安定している」という方向性です。脱力しているのに芯があるイメージです。この違いは言葉で説明するよりも、実際に体で感じた方が伝わりやすいと思います。

「プランクをやっても試合に変化が出なかった」というお子さんが、体の軸を意識した練習に切り替えてから変わったという声もあります。どちらが優れているというよりも、アプローチが違う、と捉えてください。

では、どうやって体の軸を作るのか?

ここで一つ紹介したいメソッドがあります。イス軸法という、座った状態から5秒ほどで体の軸を作れるシンプルなメソッドです。整体師の西山先生が考案したもので、武術の世界で秘伝とされてきた「体の軸を通す」感覚を誰でも体験できるように設計されています。子どもから大人まで幅広い方が取り組んでいます。

5秒ほどで軸を作ると、しばらくそのよい状態が続きます。その状態で練習に入ると、練習の内容が体に入りやすくなったり、体に無理がかかりにくくなって怪我の予防につながったりするという声があります。

ただ、文章でやり方を説明するよりも、実際に体験するとその場で違いを感じやすいものです。「こういう動きをしてください」と書いても、感覚を伴わないと意味がないので、ここではあえて手順は書きません。

まずは親子で体験してみませんか

一番手軽に始められるのが体験会です。親子で一緒に参加できる形式で行っています。お母さん自身も体の軸の変化を感じてみてください。

「うちの子に向いているかどうか」を確かめるには、実際に体験してみるのが一番です。施術を受けて終わりではなく、体の軸を作った後の動きの変化を、その場で感じてもらうことを大切にしています。所要時間や料金などの詳細は体験会ページでご確認ください。

まずは親子で体験会に参加してみる

もっと丁寧に取り組みたい方には、お子さんの状態に合わせたパーソナルレッスンもあります。試合でどんな場面が課題なのか、どの動きから変えていくかを一緒に整理しながら進めます。

チーム全体で取り組みたい場合は、グループレッスンもご用意しています。チームメイトと一緒に受けると、練習への取り入れ方を共有しやすくなります。

チームで受けられるグループレッスンを見てみる

体の使い方は、筋力とは別の話です。サッカーで当たり負けしない体の作り方も参考にしてみてください。サッカーが上手くなるための全体像はサッカーが上手くなる方法にまとめています。

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