サッカーで足が速くなるには?力むほど遅くなる体の使い方

体の使い方(基礎)

「足さえ速ければもっと活躍できるのに」。サッカーをするお子さんを見ていて、そう感じたことはありませんか。かけっこでもいつも後ろのほう、試合でも相手に追いつけない。走り込みをさせても、なかなか変わらない気がする。

足の速さは生まれつきだから仕方ない、とあきらめてしまう前に、知っておいてほしいことがあります。サッカーでの速さは、筋力や走り込みの量だけで決まるわけではなく、体の使い方が大きく関わっています。この記事では、その関わりをやさしくお伝えします。

足の速さは、走り込みの量だけで決まらない

足の速さは、走り込みの量だけで決まらない

速くなってほしいと思うと、つい「たくさん走らせる」「足を鍛える」という方向を考えます。もちろん体力は大切ですが、走る量を増やしても速さが変わらない子は少なくありません。

同じくらいの体格、同じくらいの練習量でも、スッと前に出られる子と、一生懸命なのになかなか進まない子がいます。この差は、筋肉の量よりも、体の使い方から生まれていることがあります。ここに気づくと、変えられる部分が見えてきます。

力いっぱい走ろうとすると、かえってブレーキがかかる

「速く走ろう」と思うと、多くの子はぐっと力を込めて走ろうとします。ところが、力めば力むほど速くなるかというと、実はその逆のことが起きがちです。

力むと体が固まって、動きが小さくなる

肩に力が入って上がり、腕も足もこわばると、体はスムーズに動かせなくなります。歩幅が詰まったり、地面をうまく使えなかったりして、頑張っているのに前に進まない、という状態になります。全力で走っているつもりが、自分でブレーキを踏んでいるようなものです。

速い子は、力んでいないことが多い

速い子は、力んでいないことが多い

反対に、スッと速く走る子をよく見ると、体に余計な力が入っていません。上半身が楽で、足が軽く回っている。本人は「思いきり走っている」感覚でも、体は力みすぎていないことが多いのです。力の入れどころと抜きどころが、自然と分かれているとも言えます。

スピードは、体がつながって力が伝わると出やすい

速さのカギになるのは、力の強さそのものより、その力がちゃんと地面に伝わるかどうかです。体がバラバラに動くと、せっかくの力が途中で逃げてしまいます。上半身と下半身がつながって、力が地面までスムーズに伝わると、同じ体でも前に進む力が変わってきます。

これは筋トレで筋肉を増やす話とは別の、体の使い方の話です。だからこそ、体がまだ小さい小学生の時期でも、変わっていける部分があります。今のお子さんのままで伸びしろがある、ということでもあります。

これは、足の速いお友だちを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。とくに体が大きいわけではないのに軽々と前に出る子は、力の強さよりも、体がうまくつながって力が地面に伝わっていることが多いものです。土台になる体の使い方が変われば、同じ練習でも積み上がり方が変わってきます。

「腕を振れ」「もっと速く」の声かけだけでは変わりにくい

足を速くしようとすると、「腕をしっかり振って」「もっと前に」といった声かけをしたくなります。でも、根っこにある力みが残ったままだと、動かし方だけを直そうとしても、なかなか身につきません。言われたとおりにしようとして、逆に体がもっと固くなってしまうこともあります。

本当に変わるのは、余計な力が抜けて、体が楽に動く状態を覚えたときです。その状態からは、走る形も自然と整っていきます。順番として、形を直すより先に、力みを抜くほうが近道になることが多いのです。

走り込みを増やす前に、見てあげたいこと

速くなってほしいと願うほど、練習量を増やす方向に向かいがちです。もちろん体を動かすことは大切ですが、力んだままたくさん走ると、力んで走るクセのほうが体に染みついてしまうことがあります。量を増やす前に、まず今どんな走り方になっているかを、そばで眺めてあげたいところです。

お子さんの走りを見て、肩が上がっていないか、表情がこわばっていないかを眺めてみてください。もし全身に力が入っているようなら、それは伸びしろのサインでもあります。余計な力が抜けるだけで、同じ体でも軽く動けるようになる余地が、まだたっぷり残っているということだからです。

走る速さは、生まれ持ったものだけで決まるわけではありません。体の使い方という、あとから変えられる要素がしっかり含まれています。そこに目を向けられると、「うちの子は足が遅いから」とあきらめていた気持ちが、少し変わってくるかもしれません。

力まない走りは、一度体で味わうと早い

力を抜いた走りがどんな感じなのかは、言葉で追いかけるより、一度その状態を体で味わってしまうほうがずっと早いです。「力を入れなくても、こんなに軽く動けるんだ」と一度わかると、体はその感覚を思い出せるようになります。

お子さんが本来の速さを出せるようになる入口として、力みが抜けた体を実際に感じてみる機会を用意しています。気になった方は、下の案内をのぞいてみてください。

力まない走りを体で感じてみたい方へ(体験会のご案内)
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